女の薄汚さを語り
幾度も嫌われるような台詞をぶつけ
それでも行動は
まるで正反対のことをしていた
「私は貴方が想ってくれる程貴方を想っていない」と述べ
少ない睡眠時間を割いて彼の看病に行ったりもした


自分の思う様にしたいのなら
打算的なやり方はいくらでも知っていた
相手から距離を置いて見られたくないのなら
盲目的な言葉を並べることもわかっていた


これがなんと頭の悪いやり方なのかということも

自分が何をしたいのかと
自分で行方不明になっていることも


何度も
自分を嫌わせてしまうような言葉を吐いて
相手をなじり
そしていつも抱きしめて欲しがった

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