私の家では 最近
血生臭い、親族同士のごたごたが後を絶たない。

もしかしたら私がその騒動を直接感知できるほどの歳になっただけなのかもしれない。
祖父が死に、残った遺産についての
親戚や親同士の口汚い諍い
昔から私を世話してくれた人ですら

そして時に母と父が
過去の金銭処理を巡って口汚く言い争う場面も。


田舎で独り暮ししていた母方の祖母が
複数の業者から金を巻き上げられ
その処理についての親同士の口論を


見て

天を仰ぐが
何も見つからず
探す術もまだ持ち合わせていない僕は

何も


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恋人に 伝えたりする。
今漬かっている現状を


伝えて


何かを期待するというなら多分逆で

彼は抱きとめる態勢を取らざるを得ないだろう
その話を聞いてしまったら
その可否を問わず
その腕を広げた行為の
無意味さも 
知っていても


出来る事などたかがしれている。
何もできる事はない
何も


知っている

君も    そして僕も
「俺に初めから何も求めてない事が、
悔しい。何も術を持たない俺が」


今の僕らはあまりにちっぽけすぎてその取り得る行動の端々など本当に本当に無意味なものなのだ。相手に期待することもされることも一体それ自体に何の意味があるというのだろうこの本物の嵐の前で。僕らは弱い。そして何もない。何も守れない何も救えないくだらない理想の無駄さは現実の重さの前でいとも容易く潰れてしまうものにすぎない。指を咥えてただ見ているもうそこから出なければならないんだ出たいんだ早くここから。

何も出来ない
悔しさを

早くここから

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