ダッチワイフ

2002年7月27日

昔の事をふと思い出した。


「しゅうごさんはね、私より前に何人か付き合ってたから、女の人がイク時の状態も知ってたの。」

気持ち良いフリはちゃんと出来たけど、イク振りはすぐバレた。
イクとどういうふうになるのか知らなかったし、振りだけだと真似し切れなかったんだと思う。

果てたフリしても『まだイってないね』ってバレちゃうから、続行された。
あの人もプライドあるから、何回も最中に『気持ち良い?気持ち良いでしょ?』って確かめられてた。


入れられるのは我慢できたけど、
長くされると痛くてしんどかったから、
早く止めてほしくて
必死に『キモチイイ キモチイイ』言ってた。

それが、4ヶ月過ぎる頃には言われなくなった。


濡らしたら、
私の中に入れて
動いて 
出して、
終わった。


なんも言われなかった。
それだけ。

『あぁ、もうイカないの分かったから、ほっとかれてんだな』って分かった。


楽だった。
嘘つかなくてもいいから。
長引かないから。 
自分が“キモチイイ”状態に付き合わなくてもいいから。










でも


「なら、ダッチワイフとすればいいのにね。
って、思ったんだぁ」



そこまで言ったとき

私の目から涙が止まらなくなった


私は恋人の腕の中で大声で泣いていた。

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